サイオンVSザックのTOPマッチアップ考察

マッチアップ

 マッチアップを理解することで、立ち回りを考えることができます。

スタッツから見るマッチアップ

 opggによると、試合を通してのザックの勝率は56.52%です。また、レーンキルレートはザックが63.41%です。 レーン戦は圧倒的に不利で、それ以降もザックが有利であることが予想されます。

僕の所感

 このマッチアップはサイオン側が極めて難しいマッチアップだと思っています。レーン戦はほぼやりようがないと思いますし、レーン戦後の影響力もザックの方が強く感じます。

 データと感覚が一致しています。

世間的な所感

 先出しのサイオンに対して後出しでザックを投げてくる人はかなり多いです。  継続戦闘力が強いザックとそれが弱いサイオンということもあり、ザック有利で結論づけている人が多いようです。

モルデカイザーとは

 ザックの特性を掴むことで対策を立てやすくしましょう。

特徴と勝ちパターン

 ザックの最大の強みは、異常なサステインです。

 パッシブによって、スキルを当てるとスライムが飛び散るのですが、それを回収すると、最大体力の4%が回復されます。

 

 また、ザックを特徴付けるスキルとして、Eの飛び込みがあります。

 これによって、ガンク合わせ性能の高さや、レイトスケールの高さが強みとなっています。

 

 一方で、スキルのコストに体力を使うことと、ウェーブクリアが若干乏しいことが弱点でしょう。

 

 これまでを踏まえて、

 レーン戦はガンクも込みで、激しくトレードを行い有利をつくり、レイトゲームはEを乱用して、勝ちに持っていくのが、勝ちパターンとなります。

レーン戦

 パッシブを生かして、限界ギリギリファイトを行います。これは、スキルコストが現在体力の数%になっているため、HPは低い状態の方が効率がいいからです。

 

 また、もう一つの復活する方のパッシブも、JGを含めた戦闘においては、絶大なパワーを持っていますので、それを活かす意味でも激しくトレードを行なっていきます。

 

 トレードの形は、散らばったスライムを回収しながら、W連打するだけです。

 確実に当たりそうな場合は、QやEを当てに行きますが、案外難しいです。

 

 ガンク合わせ性能が極めて高いので、それも選択肢として考慮しながらレーンは行いましょう。

 

 一度主導権をとり、相手がタワー下にいつづけようものなら、Eスキルを活かして他のレーンにロームを行います。

 

 激しくトレードを行い有利を取って、他のレーンにロームが理想です。

集団戦

 タンク勢の中でも最強クラスのエンゲージスキルEを持ちます。

 これによって、ドラゴンやバロン等のオブジェクト周りの戦闘が相当強いです。

 

 タンクとしては十分なダメージも持ち合わせており、クリーンヒットすれば相手ADCを溶かし切ることも可能です。

 

 一方で、サイドの主導権を取りにくいことは弱点です。とはいえ、かなり無理やりエンゲージすることができるので、サイドは捨ててもいいかもしれません。

サイオンを用いた対策

 実際にサイオンを用いてザックを対策する方法を考えます。他のチャンピオンでも流用可能だと思いますのでサイオンを使わない人も読んで下さい。

レーン戦

 レーン戦は、まともにトレードをしようとすると、話になりません。

 ザックのWは発生が速いため、サイオンのWのシールドが間に合わないことが多いです。

 加えて、サイオンがQを溜めた際に、ザック側からEで飛び込んでキャンセルさせることができますので、それもカウンター要素です。

 

 こういった場合は、ウェーブコントロールで勝つしかなくなります。

 

 低レベル時は、ウェーブを引きましょう。自陣タワー下でフリーズすることができれば、ザックはフリーズを解く手段が乏しいため、相当困らせることができます。

 

 また、ファーストリコールを挟んだぐらいから、サイオンはウェーブ処理が相当速くなります。

 そうなった場合は、ザックは基本的に無視して、ウェーブを全力でプッシュします。

 サイオンの体力と、ウェーブの処理をトレードするイメージです。

 

 一度ウェーブを押し付けることができれば、ザックはウェーブクリアが乏しいため、サイオンはウェーブロストなく、リコールして復帰できます。

 

 これによって、擬似的にウェーブの主導権を取ることができますので、時間があるタイミングで他のレーンへ影響を出していきましょう。

集団戦

 戦いが始まれば、そこまで影響力に差はないのですが、ザックは頻発できるEでエンゲージを狙うのに対して、サイオンはRを使ってエンゲージをしますので、エンゲージ能力の部分で差が生まれます。 

 

 それゆえに、オブジェクト周りで睨み合いから集団戦という形は、ザック側に軍配が上がります。

 

 サイオンが勝っている部分は、サイドレーンです。加えてサイオンはタワーを折るのがとても速いので、ザックのエンゲージをなんとか味方に耐えてもらってサイドのタワーを折にいくのがいいと思います。

 

 もちろん味方が有利を築いていれば、単に集団戦に参加して、勝ち切ることもできると思います。

まとめ

 ザックはレーンにおけるトレードが極めて強い。

 サイオン側はウェーブコントロールで対処しよう。

 ザックのエンゲージは最強クラスなので、睨み合いをせずにサイドのタワーを折りに行くのも視野に入れよう。